この本で描かれているのは徳島で、その田舎の景色と人間模様がとても優しく描かれています。
主人公の咲子は父を知らず、咲子の母”神田のお瀧”は、家庭のある男性を愛し、その子を女手一つで育て、最後まで毅然と生きてきました。ガンを患いながらも、その痛みを見せず気丈に振舞う姿は、3年前に他界した母のことを思い出させてくれました。咲子は母が献体を申し込んでいたことにショックを受けながらも、母の人生を知り、自分の父親の存在を知る過程で、母の想いを理解していきます。
この本を読みながら、母のことを思い出し、母がこの世を去る前に、十分に親孝行ができなかったことを今更ながら悔やみました。人はそれぞれいろんなものを抱えながら生きているのであり、それでも毅然として生きていくことが大切だと感じさせてくれる話でした。
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