2014年10月10日金曜日

憲法九条はノーベル平和賞に値しない-『帝国憲法の真実』


今日、ノーベル平和賞が発表され、マララ・ユスフザイさんに決まりました。マララさんは武装勢力による銃撃を乗り越え、女性の権利が制限されているイスラムの世界の中で、女性が教育を受ける権利を訴え続けてこられました。ノーベル平和賞は政治的な要素が強いと言われますが、西欧的価値観から見れば、大変素晴らしいことのように思えますが、イスラムの人々から見て、一体どのように写ったのか気になるところです。

でも、それ以上に気になったのは、憲法九条がノーベル平和賞の候補となり、しかも有力候補と報じられていたことです。もともとは、神奈川県の主婦らが中心となって運動をはじめ、ノーベル委員会へ推薦状を提出し、受理されたことがきっかけとなっています。

では戦後約70年間にわたって日本が他国と戦争をせずに平和でいられたのは憲法九条のおかげなのでしょうか?さらに言えば、今の日本国憲法は、本当世界に誇れるものなのでしょうか?

前者について言えば、日本が平和でいられたのは、日米安保条約によって日本がアメリカの庇護の下にあったからに過ぎません。平和を唱えているだけでは平和になりません。相手に脅威を感じさせるだけの抑止力を持ち、地域におけるパワーバランスが取れていてはじめて平和が維持できるのが現実ではないでしょうか?また、後者については、日本国憲法は、マッカーサーに指示に基づき、GHQがわずか1週間で原案を作成し、日本国政府はほとんど修正ができなかったばかりか、GHQのチェックがしやすいように、日本語を直訳調にしたと言われています。そのせいか、前文が本来であれば憲法の精神を格調高く謳い上げるものでなければならないのに、極めて不自然な日本語になっています。

本格的な憲法学の本は、ほとんど左翼思想に毒されていますので、保守の立場で書かれた読みやすい本として、倉山満氏の『帝国憲法の真実』をお勧めします。


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