2014年10月8日水曜日

普段の自分を振り返る-『自分でやった方が早い病』



ついつい部下に任せず、自分でやってしまうことってありませんか?

重要かつ至急の案件などではどうしても部下に任せることができず、自分で手を動かして自己完結してしまいます。短期的にはその方が効率よく案件をこなすことができる一方で、部下のモチベーションを知らず知らずのうちに奪ってしまっているのかもしれません。また、何でも自分で抱えてしまうようになると、自分自身でも余裕がなくなり、そのことが人間関係全般にとってマイナスに働いていることもあるかもしれません。

この本は、改めてそんなことを考えさせてくれました。

いくら自分は仕事ができると思っていても、一人でできることは限られています。より多くの仕事をこなしていくためには、まずは与えられたチームの力を最大限に発揮させることを考えなければなりません。「まわりを使えない」と言っていては、いずれ仕事で行き詰まってしまいます。

そんなことは頭ではわかっていても、気が付けば自分で仕事を抱えて、プレーヤーになってしまっています。そうなると、部下も自分で考えようとはせず、上司任せになり、悪循環になってしまいます。

「自分でやった方は早い病」という病が進行すると「孤独な成功者」になる、と書かれています。

本当はマネージャーに徹して、チームを作っていかなければならないのに、自らプレーヤーに徹してきたために、組織上は部下がいても、仕事上の達成感や苦悩を分かち合える仲間がいないことに気付きました。そんなときに偶然手にしたのがこの本でした。

年を重ねながら良きマネージャーを目指すか、仲間なんて関係ないスーパープレーヤーとなるかは価値観の問題でしょう。この本では「孤独な成功者」をネガティブに捉えていますが、必ずしもそうとは言い切れないと思います。それでもこれまで見落としてきたことを考え直すきっかけを与えてくれたという点では、この本を読む価値があったと思います。


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