今年のゴールデンウィークに行ったときには、こんな感じで中は全く見れませんでした。
この大改修について、研究者の間で賛否の声が沸きあがっているようです。
産経新聞7月29日9時配信の記事によれば、この「平成の大改修」では、平安時代の創建時の姿に近づけるため、建物全体を赤く塗り、鳳凰に金箔を施すなどして、鳳凰堂が「真っ赤で金ピカ」になるそうです。これに対して、「歴史的意義がある」として賛成する人もいれば、「古色が失われ、違和感を覚える」と反対する人もいるようです。
もう随分前のことになりますが、平安神宮を訪れたときに、建物の柱があまりにも鮮やかな朱色で味気なく感じた記憶があります。同じように考えると、鳳凰堂も鮮やかな色彩で甦ると、そこから、歴史的な重みを感じられなくなりそうです。
確かに昭和の改修以降の研究成果を反映し、創建当初の姿に近付けることは歴史的意義があると言えるかもしれません。ただ、改修の手法は古くても、その姿が時間を超えて新しいものになったとき、多くの人はそこに歴史の重みを感じないのではないかと思います。ぼくは、時間を経て今ある姿をできるだけ残しつつ、必要な改修をしていく方が良いと考えます。
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