2013年7月25日木曜日

三井住友銀がSG信託銀買収で合意

Yahooニュースを見ていたら、ロイター配信の記事で、「三井住友銀がSG信託銀買収で合意、富裕者ビジネスを拡大」という見出しが目に付きました。

ソシエテ・ジェネラル本体を買収するならすごい話ですが、日本法人の信託銀行といっても「どれほど存在感があったっけ?」という印象です。

残念ながら私自身は富裕者のカテゴリには属しませんが、ワン・オーナー企業の役員をやっていますので、いろんな金融機関のプライベート・バンキング部門の人ががオーナーに提案したいとやってきます。でもそのほとんどはつまらない投信やデリバティブ商品、あるいは保険の売り込みで、たまに不動産の情報があるくらいです。税制に関しても、一般的な解説資料を持ってきますが、そんなものに全く付加価値はなく、もっとこちらのニーズに刺さるような提案をしてもらいたいものです

日本の場合は業法の問題もあり、銀行のプライベートバンキング部門でできることは限られているので仕方がないのかもしれません。以前に比べると銀行と証券の垣根も低くなりましたが、それでも驚くような提案が出てくることはめったにありません。本当の富裕者は、お金を増やすのは自分の事業でやるので、いかに税金で自分の資産を減らさないかの方により大きな関心があるように思います

三井住友銀行の今回の買収は、顧客ベースの拡大には繋がるかもしれませんが、もっと踏み込んだ富裕者向けのサービスを考えてもらいたいものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿