『ブッダ-大人になる道』 アルボムッレ・スマナサーラ著 ちくまプリマー新書
この本は、人間の苦しみは「心の問題」であること、そして一切は因縁によって成り立っていることといった、ブッダの教えの基本的な部分をわかりやすく解説しています。
一方、キリスト教を始めとする一神教に対して、信仰に導くやり方がすごく強引であり、原罪という考え方は脅しであるといった批判は、これまで一神教というものに対して漠然と感じてきた違和感をすっきりとした表現で言い表されていて、私にとっては納得のいくものでした。
生きることは「自己責任」であり、人間関係は「生きた道場」といった著者の言葉はとても力強く、小さなことでくよくよ悩まず、すべて自分の問題として捉えた上で前向きに取り組んでいかなければならないという思いにさせてくれる本でした。
人生に行き詰まりを感じたり、漠然とした不安に苛まれたときに読むと、とても心が軽くなり、前向きになれます。
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