2013年9月15日日曜日

世間の重圧をどう受け止めればいいのか-『生きづらさの正体』

世間が求める「こうあるべき」という規範と、自分の価値観に大きなギャップがあると、大きなストレスを感じることになります。それでも社会で生きる以上、それを受け入れることが当然のこととして教え込まれます。最近は、例えば「おねぇタレント」が市民権を得ているように、一見多様な価値観が認められているようにも見えます。しかしその一方で、情報ばかりが氾濫し、多くの人は皆マニュアルに頼るようになっている分、世間の標準、相場といったものに縛られがちになります。

そうなると、そうした枠組みから外れる人は、ますます社会に適応できなくなり、社会から疎外されていきます。もちろん、多くの人は多少のストレスを感じながらも、表面的にうまく受け流しながら生きているのでしょう。僕自身を振り返ると、一見自己主張をしているように振舞いながらも、要領よく立ち振る舞ってきたから、何度も転職を繰り返しながらキャリアアップすることが出来なのだと思います。

ただ、要領よく立ち振る舞っていると、だんだん自分が一体何をしたいのかわからなくなってしまうことがあります。「自分らしく生きる」と言っても、何が「自分らしく」なのかを見失っているのです。そう考えると、毎日忙しくて充実したと思っている時間も、ただ外部の刺激に反応しているだけで、自分が主体的に生きているわけではないように感じられてしまいます。

ひろさちやさんの『生きづらさの正体』は、自分らしくあろうとして世間の重圧に苦しんでいる人に向けた本です。「はじめに」の中に、こんな言葉があります。
あなたがいじめられるのは、あながた悪いのではなく、世間のほうが悪いのです。そのことを、あなたはまず分かってください。 
それから、あなたがなぜいじめられるかといえば、あながた「まともな人間」になろうとしたからです。世の中の欲に狂った連中と同じになれずに、あなたが「もっと人間らしく生きたい」と思ったから、世間はあなたを敬遠し、あなたをいじめにかかるのです。
「自分らしく生きる」といっても世捨て人になるわけにはいきませんが、生きづらさを感じて心が疲れている人にとっては、そうした苦しみを肯定し、受け止めてくれるこの本は、きっと癒しとなるでしょう。



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