2013年9月8日日曜日

岸信介の生涯から昭和史を学ぶ-『悪と徳と 岸信介と未完の日本』

2020年の東京オリンピック開催が決定しました。最近、悪意とも受け取れるような福島での汚染水問題の報道が目に付き、少し心配していましたが、オリンピックの開催は、失われた20年の間に国としての自信を失いつつあった日本人にとって、自信を取り戻すきっかけとなるものと信じています。

今回は安倍政権でオリンピック開催が決まりましたが、前回1964年の東京オリンピック開催が決定したときの首相は、安倍首相の祖父である岸信介でした。これも縁と言えば縁なのかもしれません。

その岸信介は、昭和の歴史と共に歩んできた人物であり、さらに言えば、昭和の日本を創って来た人物であるとも言えます。福田信也氏による『悪と徳と岸信介と未完の日本』という岸信介の評伝を読むと、その手法や目指したものに対して賛否両論はあると思いますが、戦前から一貫して日本の中枢で、日本の舵取りに携わってきたことがわかります。

商工官僚時代は昭和恐慌の中で産業統制を行い、満州では計画経済を実践、さらに帰国後は東条内閣の下で国家総動員体制を進め、敗戦後はA級戦犯となるも不起訴となり、保守合同を経て首相となり、60年安保では左翼の過激なデモに屈せず信念を貫いたという、岸信介の生涯は、日本の昭和史そのものであり、これだけスケールの大きな政治家は日本が平和を維持している限り、今後現れることはないでしょう。

安倍政権は、久し振りの長期安定政権となることは確実でしょう。安倍首相には、オリンピック開催という大きな国家プロジェクトの中で、この国の目指すべき方向を指し示し、失われた20年から新たな成長ステージへと飛躍させて欲しいと期待しています。その中では、経済問題だけではなく、これまで先送りしてきた憲法や安全保障、歴史認識の問題についても正面から取り組み、日本が国際社会の中で正当な地位を占められるよう頑張っていただきたいと思います。



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