マキャベリの『君主論』は、建前としての道徳論ではなく、人を治める君主として求められる資質や振る舞いを本音で述べているため、その内容は冷酷であり、多くの批判もあります。現代の日本では、会社であったとしても、多くの社員を抱える場合は、大衆を治める国の統治と共通する部分も多く、だからこそ、今でも『君主論』は多くの人に読まれているのだと思います。
その『君主論』から、僕が気になった言葉を選んでみました。本書は全体に亘って金言がちりばめられており、その中のどれを選ぶかは人によって大きく違うでしょう。
民衆というものは頭を撫でるか、消してしまうか、そのどちらかにしなければならない。
君主たる者は、自分の領民を結束させ、忠誠を誓わすためには、冷酷だなどの悪評をなんら気にかけるべきではない。
愛されるより恐れられるほうが、はるかに安全である。
人間は、恐れている人より、愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つけるものである。
民衆が愛するのは、彼らがかってにそうするのである。だが、恐れられるというのは、君主がわざと、そうさせたのである。したがって賢明な君主は、もともと自分の意識に基づくべきであって、他人の思惑などに依存してはならない。
名君は、信義を守るのが自分に不利をまねくとき、あるいは、約束したときの動機が、すでになくなったときは、信義を守れるものではないし、守るべきものでもない。
君主は恩恵を与える役はすすんで引き受け、憎まれ役は、他人に請け負わせればいいということだ。
人は、慎重であるよりは、むしろ果断に進むほうがよい。なぜなら、運命は女神だから、彼女を征服しようとすれば、打ちのめし、突きとばす必要がある。運命は、冷静な行き方をする人より、こんな人の言いなりになってくれる。こうした本音は心の中に留めておく必要がありますね。要するに、企業においてトップは、部下に恩恵を与えつつも、部下から恐れられ、部下を甘やかしてはいけない、いざというときは果断に決断しなければならない、ということです。トップは孤独ですね。
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