2013年8月22日木曜日

自由に生きるための武器となるのが教養です-『武器としての決断思考』

この本は、ディベートの方法論からロジカルシンキングへと話をつなげ、自分の人生を自分で決める生き方、自由な生き方のために教養が必要であると主張しています。大学生向けの講義がベースとなっているため、具体的な題材が多く取り上げられていてわかりやすい反面、冗長なところもあります。ただ、そのため軽く読める内容ですので、モチベーションが低いときに読むとちょうど良い刺激になると思います。以下、気になった点を抜粋します。
最近、丸の内のビジネスマンが、「早朝ドラッカー勉強会」を開いている光景を何度か目撃しましたが、ドラッカーの『マネジメント』をみんなで穴の空くほど読み込んだところで、マネジメント能力が上がるなんてことはありません。 
厳しいことをいえば、そうやって得た「知識(資格)」を、なんらかの「判断」、そして「行動」につなげられなければ、なんの意味もないのです。
なかなか厳しい指摘ですが、正にその通りだと思います。本で得た知識を実践の中で使わなければ意味がありません。
「いろいろな意見があってよくわからないから、とりあえずそのままにしておこう」と問題を先送りすることがありますが、実は情報をコントロールするような人はそれが狙いだったりします。 
バカをよそおって、知らないフリをして、話全体を自分の知りたい方向性に持っていくのが、優秀なディベーターの条件になります。
なかなか、高等テクニックですね。ディベートの際には見習いたいものです。
どういう生き方を望むか―。
ずっと何かに頼って行く生き方を望むのか?
それとも、自分の人生は自分で決めるという、困難ではあるけど自由な生き方を望むのか?
後者を望むのであれば、ディベートをはじめとする一般教養は、あなたの大きな武器になるでしょう。
人間を自由にするのが、学問本来の姿なのです。
人生の中で自分で考えることの大切さを再認識しました。年を重ねるにつれて、教養のなさを痛感し、学生時代には軽視していた勉強をやり直したくなってきます。



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