2013年8月2日金曜日

インフレについて考える

これまでデフレは悪いことで、適度なインフレが望ましいとよく言われています。

エコノミストたちは、人々はデフレだとモノの値段がまだ下がるだろうと思うからモノを買うのを先送りしようとし、インフレだとモノの値段がこれから上がると思うから早くモノを買おうとするのだと言います。

黒田日銀総裁は就任時に2%インフレの達成に向けての不退転の決意を表明し、異次元の金融緩和を打ち出しました。その結果、円安が進み、株高が進みました。物価の方も上昇の兆しか見えてきたようです。

でもインフレになって本当に景気が良くなるのでしょうか?


来年の4月に消費税率が上がると、円安と消費税率アップで確実に物価は上がるでしょう。それでいいことが起こるのでしょうか?

インフレに良い効果があるとすれば、物価上昇によって企業の利益が増え、その結果、給料が増えるという好循環が起こることが前提となります。

でもこのまま進むと、円安による物価上昇では企業の利益は増えず、給料も増えません。さらに消費税率が上がっても、もちろん給料が増えることはありません。そうなると物価が上がっても良いことはありません。

株高によって一部の金持ちだけが今消費を増やそうとしているのが実態です。だから、これまで低迷していたデパートの売上に回復の兆しが見えてきています。でもこれって、突き詰めて考えると単なるバブルなのではないでしょうか?

アベノミクスに異議を唱えるエコノミストの沢山いますが、どうしてもブームに掻き消されているように思います。

ではどうすればいいのかについては、もう少し頭を整理してから書いてみたいと思います。

関連記事:円安ってそんなにいいことなのか?


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