この本は、李氏朝鮮末期からの朝鮮半島の歴史を紐解き、韓国の近代化のためには日韓併合が当時における最良の選択であり、またその手続きは全く合法的に行われたと主張してしています。日本でもまだまだ誤解があるようですが、日韓併合は武力によって日本が無理強いしたわけではなく、韓国から望まれて行ったものです。また、安重根に暗殺された伊藤博文は日韓併合には否定的な立場でしたが、何とも皮肉なものです。そんな思慮の浅いテロリストを英雄としている韓国の神経を疑います。
国益というものが支配者の利益ではなく住民の利益をさすとすれば、住民がより人間的な生活、質の高い生活を享受できるのであれば、国を失うか維持するかという命題はなんの意味もないのである。安重根や金九、あるいは金左鎭や洪範図という、かつての朝鮮の独立ゲリラは、プエルトリコの民族解放軍と似た存在だといえる。韓国併合は大多数の朝鮮人にとって喜ばしいことだった。
私たち韓国人は歪曲された教育によって、しばしば乙巳条約と韓日併合が日本の強圧によって締結されたと教えられるが、事実はこれとまったくちがう。日本と合併することだけが朝鮮の文明開化と近代化を達成する唯一かつ最善の方策であると言う点については、当時朝鮮の改革勢力のあいだで暗黙の合意があったものと思われる。強力な世論に後押しされ、日本は合法的な手続きをふんで大韓帝国の統治権を接収したのである。また、「日本海」の呼称や竹島問題について、次のように書かれています。
日本海はすでに長いあいだ国際社会で定着している表記であり、地理的にみても正当な名前である。なのに韓国政府はこれを東海だとごり押しして、世界各国の地図に記された「日本海」を「東海」に変えようと無意味な努力をつづけている。
独島については、日本がこれを竹島という名前で島根県に属する固有の領土と主張しているのに、現在は勧告が実効的な占領状態におかれていて、独島周辺の海は日韓共同管理水域と指定されている。韓国政府は日本がアメリカ占領下で主権がなかったときに、独島を無断占拠していまだに自国の領土だといっているが、これは隣国が無力だったときに盗みをはたらくのとおなじ行為である。ちなみにこの本は韓国で出版されたときには有害図書指定がされ、著者は名誉毀損で訴えられるなど迫害を受けています。日本で言論の自由が保障されているため、たとえ反日的な本であっても発禁になることはありませんが、韓国では言論の自由は保障されていません。先日韓国出身の呉善花さんが韓国への入国を拒否するという事件がありました。呉善花さんは歴史問題に関して韓国に対して厳しい立場で評論活動を行っていたことが原因のようです。この国をまともな民主主義国家と考えるのは間違いのようです。
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