2013年8月10日土曜日

仕事に役立つ金言集

この本は、幻冬舎の見城徹さんとサイバーエージェントの藤田晋さんという、起業家として成功した二人によるビジネスの場面で役立つ金言集です。タイトルの「憂鬱でなければ、仕事じゃない」という言葉に惹かれて手にしました。

起業家として成功するためには斬新なアイデアや豊富な人脈が必要だと思いがちですが、そうしたものの土台には、「当たり前のことを徹底してやる」、「死ぬほど努力する」という泥臭い基礎があると言うことが良くわかります。

例えば「バーティーには出るな」という言葉があります。世の中にはパーティーで名刺を配りまくってそれで人脈を作ったと思っている人も多く、だからこそそうしたパーティーを企画して、客寄せとして著名人を少しの時間呼ぶだけで儲かるという仕組みが成り立ってしまいます。しかし、そこで得た「人脈」なるものは、実際の仕事ではほとんど役立たないでしょう。

また、「ピカソのキュービズム、ランボーの武器商人」という言葉には、「スタンダードを極めた人間にしかスタンダードを超えることができない。ひとつのビジネスに没頭し、格闘した者だけに見えてくる全く新しい風景。いきなり成功する新しいビジネス・モデルなどあり得ない。」という解説がついています。成功を急ぐあまり基礎をおろそかしに、いきなり斬新なものに取り組もうとする姿勢を戒めています。基礎をとことんまで突き詰めることが、次のステージへの近道となるのです。

その他にも、「かけた電話を先に切るな」、「切らして渡せなかった名刺は速達で送れ」、「行く気がないのに、今度、飯でもと誘うな」など、人と接する上で小さなことの積み重ねが信用を生み、逆に小さなことをおろそかにするとビジネスで大きな失敗につながることも強調されています。これは明日からでも意識していきたいものです。

人によって心に響く言葉、役に立つ言葉は違うと思いますが、この本に収められている35の言葉の中から、きっと見つけることができるでしょう。



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